弥次喜多インド道中膝栗毛 其の二

ちょんまげ英語塾 > へいはちろう放浪記 > インド編その2

アグラ市内

アグラに着いてようやく一息つくことができた拙者たちはレンタルサイクルで観光でござる。うわさには聞いていたけど本当に普通に牛がそこらじゅうにいてびっくりでござる。

左の写真は自転車に乗る拙者の後ろ姿でござる。しかし喜多さんデジカメだからって無駄な写真を撮りすぎでござるよな。まぁこうして拙者がWEBを作るときに有効利用させてもらう事になるとは夢にも思ってなかったでござるが。

比較的閑静な道でござるな、繁華街はそれこそ掃き溜めのような雑踏でござるが。歌舞伎町なんてまだましでござるよ、牛が居ないだけ。あとはとにかくゴミがそこらじゅうに落ちてるでござる。

アグラー城

インドのムガル帝国の王城、アグラー城から望む喜多さんでござる。「ちょっとあそこから顔を出すから写真をとってよ」なんて事がしょっちゅうあって、こういうわけのわからない写真が撮られるのでござる。

ムガル帝国は1526-1707年というから日本では戦国時代くらいから江戸初期あたりでござるな。専門用語でちょんまげ黄金期と呼ぶでござる。

アグラー城からタージマハール

アグラー城から遥か川の向こうにタージマハールが見えるでござる。よく見ると川辺の小さな点みたいなのが見えるでござるが、それらは全部牛でござる。恐ろしいこと限りないでござるな。

それはそれで「食料には困らなそう」などと思うのでござるが、インドで牛は神聖な動物なので、そんなこと言ったら「消される」可能性があるので誰にも言わないでおいたでござる。この時は物思いに耽りながらあんな川辺に家を建てて住みたいと思っている所でござるよ。広くて食料には(以下略)でござるしな。洪水が心配でござるが。

タージマハール

インドの世界遺産の一つタージマハールでござる。やはり間近で見ると圧倒的な美しさでござる。遺跡とかの類が大好きな拙者はただただ見とれてしまうのでござる。そしてやはり「ここに住みたい」と思ってしまうでござる。ただこちらは食料には困り(以下略)でござるが。

しかしこのタージマハール、ムガル帝国の王様が亡くなった最愛の奥さんのために建てたそうで、それを聞いた知人は大抵「素敵」などと言うのでござるが。実際に建てたのは各地から借り出された人々であって、その間に実の息子に帝位を追われ幽閉され、その息子は父親の浪費で困窮した国家財政を立て直すべく税金を新たに設けようとして民衆の反感を買い、そんなこんなしている間に国は衰退の一途をたどる結果となったのでござる。

はっきり言って馬鹿でござる。総理大臣から「自分の奥さんの墓作るから消費税を30パーセントにする」と言われて「素敵」なんて言える人がこの日本にいるでござるか?

寝転がる拙者

あまりにも空の青とタージマハルの白の組み合わせが綺麗だったので、寝転がって見上げた視界に移る青と白のコントラストを楽しんでいたら。変な人だと思われたらしく、しばらくしたら大勢のインド人に囲まれて何故か写真を取られたのでござる。

よくわからない国民性でござるよな。ちなみに土足厳禁でみんな裸足なので床は綺麗でござる。まぁ日本の寺で外国人が寝転がってたら話かけたくなるかも知れぬでござるが。

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